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雪の降る日のおはなし。 

2008, 02. 03 (Sun) 10:25

今朝起きたら窓の外は真っ白で、とうとう北関東平野部のG県にも雪が降りました。
空から落ちてくる柔らかい氷片は、静かに…周囲の音を吸い取りながら積っていきます。手の平をかざしたらくすぐったいような冷たさで溶けていきました。

イヤッホウ、雪だー!

去年は暖冬の影響で雪が降らなかったもので、しんしんと積ってゆく雪を見るのは心躍るものがあります。

家族の人が、
「うおお…! 車にスタッドレスタイヤを履かせるの、忘れてた!」
「スコップどこにしまった? 角のスコップ…物置か?!」
「明日仕事行けねーよ、これじゃあ! 雪なんて降るから…」

と慌てふためく中、私は朝の紅茶を飲みながら、
『雪やこんこ、あられやこんこ、降っても降ってもまだ降りやまず…
と口ずさんでおりました。
数秒後、家族からどつかれたのは言うまでもありません。


雪が降るほど寒い日は、温かいお鍋とかお燗したお酒とかがおいしいですよね。コタツに入ってぬくぬくし、みかんでも食べてくつろぎましょう…

そして… わたくしはふと思いつき、ぽんと膝を叩きました。
体を暖かくしたら、みなさんのお楽しみ…身の凍るような怖い話でも致しましょうか。


ある寒い晩のこと。
誰とは申しませんが、ひとりの女が布団にもぐりこんで眠ろうとしておりました。時刻は9時近く、夜はしんしんと冷えて犬の遠吠えさえ聞こえません。
静かすぎる夜です。
女は不審に思う間もなく、冷えた体が暖まるのを待ちました。
いつもだったら墜落するように眠れるのに、今夜に限っては目がさえてしまって眠りが訪れる気配もありません。
いたずらに寝がえりを打ちながら、女はひたすら布団に横になっていました。
隣には、女の娘が眠っています。
そろそろ4歳になろうかという幼児は、寝息も規則正しく、起きる気配もありません。
女はふっと息を吐くと、娘の寝相を直してやってから再び眠ろうとしました。その甲斐あってか、とろりとまどろみがやってきました…

どれくらい時間がたったでしょうか。
女は目を覚ましました。

半分眠ったままの体はぴくりとも動きません。
女は焦りながらも、再び眠ろうとしました。
その時です。なにか聞こえてきます。

カラン … カラ … カラ、カツン…

固い音です。
女は、下駄か突っかけの音だと思いました。誰かがこんな夜中に、外の道を歩いているらしいのです。
しかも音は楽しげに、スキップを踏んでいるようなリズムでした。

カラカラン … カツン。カツン …

誰だろう? だんだんと近づいてくる足音に、女はふと耳をそばだてます。
あの音は…子供のころに一緒に遊んだ、Mちゃんの突っかけの音に似ている。いつもお母さんの突っかけで遊んでいた子…

カツン、カツン …

でも、あの子は随分前に亡くなったんじゃなかったかしら…?

ジャリッ!
足音が変わりました。
女の家の玄関前には砂利が敷いてあり、誰かが来たときにはこういう音がします。
女は心臓が痛くなるほど鼓動が激しくなってきました。
だんだんと近づいてくる…

「来ないで…」

女は絞り出すように呟きました。
その声が聞こえたのでしょうか。あざ笑うように女の家のチャイムが鳴りました。

奇妙に間延びした音です。

せかすように何度も鳴っています。女は知らないうちに娘にしがみついていました。
Mちゃんが玄関にいる…遊んでほしいのだろうか、それとも迷っているのか…

その時、眠っていたはずの娘が、ぽつりと言いました。

「あれ、魔物だよ…」










という話を考えたんですけど、どうでしょうか?

下駄の音が聞こえたときに、鬼太郎がやってくる予感がしたアナタ…
今、背後に目玉のおやじがいるかもしれません。 たぶん…

それでは、どなた様もご退屈様でございました…


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